郷六の高温石英
(宮城県仙台市郷六)
山形の帰り、山形道と東北道の分岐点から仙台市が近いことがわかり郷六の高温石英を探しに行きました。
8/27(日)
東北道を下り仙台市に向かう途中、トンネルに入ります。トンネルに入る直前、偶然ですが「郷六橋」と表示された標識を見つけました。郷六がどこなのか全くわからず、市街でコンビニによって場所探しをしようと思っていたので幸運でした。さっそくトンネルを抜けて引き返しました。市街から同じようにトンネルを抜けると直ぐに左折する小道がありました。が、他の車両と同じようにとばしていたのであっという間にすぎてしまいもう一度やりなおし。引き返してトンネルを市街に抜け、またトンネルを抜けて先の小道におりました。小道を道なりに進むとT字路に当たります。左手に小高い山が見えたので左折しました。そのまま進むと先ほどのトンネルに入る高架道路と平行に走りやがて川が見えてきます。露頭を探してあたりを眺めましたが、3m幅の川の岸はセメントで舗装してあり、のぞみなし。田んぼのむこう50m先の小高い山にあたりをつけて、田んぼのあぜ道を進みました。田んぼと小山の間に小川があり、その小川に沿って進むと直ぐに小さい滝と露頭が見えました。案内板が設置されていて、この露頭から高温石英や木の葉化石が取れると書いてありました。採集禁止の表示はありません。偶然採集できる場所に巡り会え嬉しくなりました。
露頭は凝灰岩と泥岩の互層と書いてありましたが、凝灰岩も多少泥質化しているようです。その凝灰岩の中に確かに高温石英がたくさん埋まっています。残念ながら大きくて6mm程度で、手でもむと壊れてしまいます。途中から爪で抜き取るようにして取り出しました。ピンセットがあると良かったです。
家に帰って取り出したところ、採集の時点では透明で透き通っていた感じだった物がほとんどがひびだらけでした。錯覚だったのかな。乾燥したからかな。よくわかりません。
なお、「郷六」の高温石英はこの辺り一帯の凝灰岩に含まれているのだと思いますが、今回の場所が、一般的に知られている採集場所か、さだかではありません。
(平成12年)
参考図書 ポケット図鑑 日本の鉱物 (成美堂出版)
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