| 五十川は新潟県岩室村間瀬と並んで、沸石の産地として有名なところです。図鑑によく登場しているセンチ級の方沸石を求めて、この夏行ってみました。 |
「日本の鉱物」の「方沸石のほかソーダ沸石、ギロル沸石などの美しい結晶が知られている。」しかヒントはありません。半球状の沸石は実態顕微鏡で見ると薄板柱状をしています。薄板柱状で母岩は玄武岩ということで「楽しい鉱物図鑑」からトムソン沸石ではないかと予想しました。サンポールに浸すと白色コロイド状の物が分離します。また、この大きな半球のまわりには、少し小さめで白雲母のように薄くはがれる鱗片状のものが放射集合体になっているのがたくさん見られます。柔らかく、球状の物は中央がへこんでいます。こちらは、ギロル石と思われます。が、両者とも実物は見たことがありません。ということで、どなたか五十川の沸石についてご存じの方、教えていただければ幸せます。(後日、鉱物愛好の方からトムソン沸石でよろしいとのご教示を受けました。どうもありがとうございました。)
(平成12年)
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