釜石の餅鉄(岩手県釜石市橋野町)

「石ころ採集ウォーキングガイド」に「釜石の餅鉄」を見つけました。 岩手県南部は鉄の産地で有名で、面白そうなので行ってみることにしました。

5/21(月)
   新しく世界遺産になった橋野高炉跡を見学しに、まずインフォメーションセンターに行きました。玄関ロビーには5,6人のボランティアらしき人たちが気持ち良く迎えてくれました。鉱山の展示を見ていると、丁寧に分かりやすく説明もしてくれました。 展示物に「餅鉄」がおいてあり、近くの川で採れる旨、書いてあります。餅鉄
   簡単に戸外の史跡を見て回った後、いよいよ採集に出発。青ノ木川に架かる橋下の河原に降りました。紐をつけた磁石を小石にあて、手釣のように指で引きを確かめながら探していきました。約1時間で小ぶりの餅鉄2個を釣りあげ(?)満足。少し下って鷲ノ滝発電所の木陰でおにぎりの昼食をとり少し休憩しました。
   昼からは鉄の歴史館へ。途中釜石の街中を通りましたが、以前とは全く違った景色に改めて津波のすさまじさを感じました。7年経ちましたが、町はまだまだ復興半ばで、日常生活が戻るのはまだ先のようです。
   さて、歴史館は釜石の製鉄の歴史や製品が丁寧に展示解説されています。「餅鉄」も展示されていて解説には@正式名は磁鉄鉱礫A呼び名は「ベイテツ」B「餅」は餅型の意味ではなくできた鉄が粘りがあるから。などとあった。
  

5/22(火)
   今日は地形図に出ている大峰鉱山跡と釜石鉱山跡に行きました。釜石鉱山跡への上り際の小川には塊状のザクロ石などがたくさん捨てられています。いわゆる銅の二次鉱物である青や緑色のものはのほとんど見られませんが、緑色の緑簾石や薄紫色の斧石の結晶がありました。 大峰鉱山跡の門は閉められ、カギがかかっていて入れません。以前はずっと上のほうまで登ることができたのですが...
   午後、陸中大橋の「旧鉱山事務所」に、鉱山の採掘資料や生活用品の展示を見に行きました。ところが「火・水曜休館」と閉じた門に板が掛けられていました。残念でした。  
 
 

(平成30年)

参考図書         石ころ採集ウォーキングガイド (誠文堂新光社)
    

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