恋路海岸のあられ石
(石川県内浦町恋路)
恋路のあられ石は「鉱物採集フィールドガイド」に現地案内と地図が、「日本の鉱物」にはきれいなピンク色の写真が掲載されています。一度は行ってみたい産地でしたが、この夏やっと訪れる機会に恵まれました。
7/30(火)
9時半に内灘から能登有料道路に入り、海岸線に沿って一路北上。白砂青松の表現にぴったりの松林がすばらしく、しばらく見とれながらゆっくり車を走らせました。約1時間あまりで、終点 穴水に到着です。
そこから1時間で目的地恋路海岸に着きました。と言いたいところですが、本当は国民宿舎を間違えて、見附島に行ってしまいました。「鉱物採集フィールドガイド」を忘れていたのでした。石の色と産地が違うので少し南下し、恋路海岸(恋路駅前の海水浴場)に行きました。ここも白い凝灰岩が多く望み薄。そこから見える南の鼻あたりに黒っぽい石があります。最後のチャンスとばかりに約300m下って駐車しました。
海側に広いスペースがあり、「恋路温泉」「レストハウス」と看板があります。今回はガイドブックをもっていなかったので、奥がどのようになっているか分からず、入り口の看板の脇の道を海岸におりました。「日本の鉱物」の写真を参考に、真っ黒で穴のあとがある石を拾って叩きました。ちょうど干潮らしく海中にある石もいくらか拾えました。そのうち、薬指の爪ほどの大きさで薄紫色に輝くあられ石が現れました。真っ黒な石の中できらきらと輝いている様子を見ると今日1日の疲れも吹き飛び、熱さを忘れてしまいました。大満足の中、「本日の仕事は終了」。黒くてでこぼこした石はそう多くはなく、水着をつけて海の中に入って取った方が能率がよいと思います。
(平成14年)
参考図 ポケット図鑑 日本の鉱物 (成美堂出版)
鉱物採集フィールド・ガイド (草思社)
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