頃時鼻の水苦土石(愛媛県八幡浜市頃時鼻)

「フィールドベスト図鑑 日本の鉱物」に中に、頃時鼻の立派な水苦土石の写真を見つけたのです。「採集の旅」を読み返すときちんと記述されているではありませんか。これは行くしかありません。

12/19(土)
  午前中、久万高原町の槇の川へ行ってみました。かつて、180度カーブが連続する魔の33号線と呼ばれていた国道もずいぶん広く安全になりました。さて、有名な採石場ですが、以前のような転がった岩さえほとんどなく、鉄板の塀と鉄条網さらに立入禁止の立て札で厳重に進入を拒んでいる様子です。何か事件でもあったのかな?。水苦土石
 あきらめて、昼食のうどんを食べた後、南予に行ってみることにしました。いつものように、カーナビに頃時鼻を目的地に設定して、後はナビ任せ。山越えをして内子、三瓶を経由して到着。採石場はすぐにわかりました。「採集の旅」のアドバイスに従って、積み重ねてある大石の上を見て回りました。 目指す石は苦鉄質の黒っぽい岩石の中の白い脈なので簡単にわかります。その中でも右側の方に前の人が叩いた白い石片が散らばっていて、板状の結晶のはっきりした標本を見つけました。ルーペで見ると無色から白で透明ガラス光沢の塔婆形の薄い結晶がちょうど小菊の花びらのようにたくさん集まっていてとても美しいものです。こんなに簡単にいい物が採集できてうれしくなりました。
 さて、後は宿のある松山に帰るだけ。宇和海の青緑色をした穏やかな湾内に沿ってゆっくりと北上しました。ここは「採集の旅」にも書いてある「真穴みかん」で有名なところ。取り入れも終盤にさしかかって、みかんかごを満載した軽トラックが行き交っています。帰りに早速買って帰りました。とても甘くておいしかったです。南予のみかんは日本一ですね。
 

(平成21年)

参考図書         フィールド図鑑 日本の鉱物 (学習研究社)
    鉱物採集の旅 四国・瀬戸内編(築地書館)

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