高瀬鉱山の灰クロム柘榴石(岡山県新見市神郷高瀬)

図書館で「地球の宝探し」(絶版)が目に留まり、中を見ると、全国有名産地の中に、広島の勝光山が記載されていていました。もう一度行ってみようと思い立ち、近くの高瀬鉱山にも立ち寄ることにしました。北海道と並び、この付近の山中はクロム鉱の産地として、栄えたのだそうです。

9月21日(水)
  昨日は勝光山に行き、事務所で許可をもらってズリでとら石(葉蝋石中にコランダムが入ったもの)を探しました。標本は小さいながら、まずまずの成果でした。クロム柘榴石 今日は、庄原市のホテルから出発し、伯備線に沿って走り、神郷では、地形図(鉱山の位置が地形図に廃坑として載っている) とカーナビの地図を照らし合わせながら慎重に進みました。倒木のため、途中から歩き、10時に、現地に到着しました。広大なズリを上りながら探しましたが、なかなか緑っぽい色の石は出てきません。雨がポツリポツリと降ってきたので元の場所まで降りて木の下でパンとジュースで昼食にしました。昨日台風16号は四国の南岸を通過したので、今日は良い天気になると予想したが、なんだか変な空模様だ。
 気合を入れなおして、また石を割りながら昇りました。トロッコのレールの最上部らしいところあたりで雨が強くなってきたので、ベルトコンベアの施設の下にもぐりこんで、その中で石をひっくり返しました。結局、肉眼で見えるほどの結晶は見つけられませんでしたが、エメラルド色をした被膜状のものはどうにかありました。母岩は重くクロム苦土鉱とクロム鉄鉱の固溶体と思われます。3o大の結晶は、また次のお愉しみと後にしました。
 
 
 

(平成28年)

参考図書         地球の宝探し全国鉱物採集ガイド (海越出版社)
    

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